ソウルで弾丸くいだおれ
2016年10月2日(日)
駐在している友人に会うため、1泊2日のスケジュールで韓国・ソウルにやってきました。韓国に来るのはじつに約15年ぶり。そして全世界でそうであるように、ここでもとにかく食べるのだー!
昼前成田初のイースター航空に乗り、ソウルの仁川(インチョン)空港に着いたのが15時くらい。以前来た時はおそらく金浦(キンポ)空港だったはずだから、仁川空港を利用するのは初めて。とにかくキレイででかい!
ソウルは雨だった
とりあえずいくらかの現地通貨を下ろした後、迷わずエアポートタクシーに飛び乗る。65000ウォン。
友人とは私が宿泊するゲストハウスのロビーで17時半に待ち合わせることになっています。
仁川空港からゲストハウスのある明洞(ミョンドン)までは1時間ちょっと。この日は一日中雨が降っていたため、道路はものすごく混んでいた。
タクシー運転手のMr. Leeというオジサンは私が英語を話すと分かると、いかに自分のビジネスが忙しいか、ホテルをいくつも持っていて自ら運転手もやり、24時間客からの電話がなるため、「寝る時間もないんだよね〜」とドヤり続ける。
睡眠時間が短かったため眠くて仕方ない私は、李オジサンの話を「忙しいうちが華といいますからねェ〜」などと適当な相槌を打ちながらやり過ごし、うっかり眠ってしまわないように窓の景色をじっと眺める。ソウルには山がある。そして川がある。
オジサンの運転はかなり荒く、しばしば隣のバスや車に擦ってしまうんじゃないかと何度もヒヤヒヤした。
ゲストハウスはサンフランシスコの有名なやつのような坂の途中にありました。タクシーはカードで払えてサインレス。ソウルすげえ。
簡素なチェックインを済ませて部屋に荷物を置くともう17時前。軽くシャワーを浴びてしばらくすると友人のTさんから着いたとの連絡がくる。
ロビーに下りてTさんと3カ月ぶりくらいの再会。Tさんとは別の知り合い経由でマレーシアで知り合ったのですが、さらに別の友人を含めた3人で『居酒屋紀行』という飲みサークルを結成し、マレーシアや東京でしばしば飲んでいた。
幼少期を香港で過ごしたTさんはどこでも身軽に一人で出かけ、SUPやサーフィン、家族とのキャンプなんかもこなす、めちゃくちゃアクティブな酒飲みだ。
この度Tさんがソウルに異動になったので、定例会をソウルで行おうという趣向なのである。居酒屋紀行とはいわば「全世界で飲み会サークル」なのだが、場所変わってもやるこた一つ、土地土地のおいしいものを食べながらひたすら酒を飲むことなのである。
今夜はTさんの提案で、立ち食いカルビを食べさせてくれるお店に行くことに。ソウルの超人気店だとか。
JRっぽい駅のサイン
明洞駅から電車にのり、ナントカという駅(後述しますが、韓国の地下鉄を覚えるのは非常に難しい…)で下りて歩く。ソウルは坂の多い都市で、メインストリートの脇道には結構急な坂がたくさん。
円山町みたいな一角に
あったー!
ドラム缶の上に焼き網を置いて、確かにみんな骨つきカルビを立ち食いしてる。
しかし、人気店のはずなのに客がまばら…。すると店のおばちゃんが寄ってきて、「肉がもうないから終わり」というようなことをにべもなくおっしゃる。
がーん…!
仕方ないので人様の食べ残しのみ撮影。うまそう…
気をとりなおしてさらに電車で学生街のようなところに異動し、韓国に来たなら!のサムギョプサルを食べることに。
辛いサムギョプサル。肉がしっかりしててうまー!
肉を巻くのはちょっと変わった葉っぱ
ユッケ
ケランチム(韓国の茶碗蒸し)。大好き!
あー、おいしかった。しかし、これだけで満足するわけにはいくまい。
場所をソウルいち外国人や多国籍料理店が集まっているという梨泰院(イテウォン)に移し、セカンドラウンドへ。
梨泰院の街並み。おしゃれですな
Tさんの提案でおしゃれなマッコリバーへ。
キムチとルッコラのチヂミ
ソウルでの外食の値段は東京と同じくらい。Tさんいわく、すべてのメニューの量が多いから一人で食べられるところがあまりないし、実際韓国の人が一人で外食しているところはほとんど見かけないらしい。これは他のアジアの国々にも共通することで、こういった状況に出くわすたび、気が向いたときに一人でふらっと飲みに行ったり、ごはんを食べることを奇異ととられない東京のありがたみを感じる。
そしていまこの瞬間われわれはとにかく腹がいっぱい。なので、腹ごなしに散歩しつつ近くのシガーバーへ移動する。葉巻初体験。
移動途中で見えたソウルタワー。きれい。
このBURNというシガーバーにて、
葉巻なんぞふかしてみたわけですがまったく似合ってない
Glenlivet 15年と
ちなみに私にとって葉巻と言えばこの人。
(エルネスト・チェ・ゲバラ)
話もはずみ、いい気分で明洞のタクシーで帰りました(╹◡╹)
次の日の朝☀️
10時半にTさんと明洞で待ち合わせ。
ふと気づいたのが、ソウルにはコーヒー屋さんがめちゃくちゃ多い。
キオスクスタンドにもコーヒーマシンが
少し待ってる間に近くのコンビニも偵察。
日本のセブンイレブンくらいソウル中で見るコンビニ。繁華街にはテラスのある店舗もあり、夜は外国人が店内で購入したお酒やおつまみを楽しんでました。コンビニ飲み、ありかも…合理的!
ツナマヨおにぎり🍙発見
合流したTさんに聞いたところ、やはり韓国の人はよくコーヒーを飲むのだとか。なるほど、このコーヒーショップの多さも納得。
そして今日はこれからブランチに参鶏湯を食べに行きます。
10分ほどタクシーに乗り参鶏湯がおいしいと評判のお店へ。
うわさの土俗村参鶏湯!
11時ですでにこの行列。さすが超有名店!
日焼けを嫌がる韓国や中国人観光客たちのための日傘も完備。さすがっす!
すごい列でしたが、待つこと1時間弱程度でした。店内が広いし、メニューが参鶏湯のみなのでさくさく進みます。
参鶏湯の食べ方の説明(日本語あり)を読みながらテーブルの上のキムチとオイキムチをつまむ。キムチのおいしさだけで、このお店が人気なのがわかります。
そしてついに…、
キタキタッ!٩( 'ω' )و
めちゃくちゃいい香り!
アップでもどうぞ
じっくり煮込んだスープが前日飲み過ぎで疲れた胃にじわーっと染みわたる…
『お母さーーん!!』
(と叫びたくなる味)
もち米をお腹に詰め込んだ丸ごとの鶏を、高麗人蔘、なつめ、にんにく、栗、などと一緒に煮込んだ参鶏湯。優しい味で、一口ごとにふだん酷使しまくっている内臓が喜んでいるのがわかります。
箸で崩れるくらいにホロホロになった身は煎り塩コショウをつけていただきます。
こんな感じで
もちろんソジュ(韓国焼酎)も飲んじゃいます。ストレート、もしくはビールと混ぜて
いや〜、参鶏湯やばいです。ソウル行ったら絶対食べましょう。
この後タクシーでソウルの合羽橋のような道具街に行き、ご飯の器を買いました。一つ300円。これに入ってると2割増しくらいに美味しそうにみえます。
にょんまる屋で使ってます
腹ごなしに近くをぶらぶらしていると、商店街に辿りつきました。
真っ赤な唐辛子。アジアっぽい光景。
漬け物屋さん
お米、粉、お餅屋さん
お団子と蒸しパン
豚足
商店街のネコ
トラックの荷台で麺を打つおじさん
粒がちいさめのにんにく
こうしてる間に日も暮れてきたので、いよいよ本日のメインイベントに突入します。そのメインイベントとはこちら!
カンジャンケジャン!!
カンジャンケジャンとは、新鮮な生のワタリガニを醤油ダレに付けて熟成させた韓国料理です。
ソウルに渡ったTさんに一度この写真を送りつけられてからというもの、夢にまで見るほどこの蟹をお慕い申し上げてきました。これを食さぬかぎり日本には帰れません!
ごらんくださいこのツヤツヤの卵…
それではさっそく、
いただきまーす!
………うっ、
………………うっ、
……………………うまい。。。
に決まってるー!!!!
生なのに全然生臭くない。トロリと冷たい身はうっとりするほど甘く、濃厚な卵の旨みにお酒が進む進む。
日本人感覚では熱燗が欲しいところでしたが、なかったので白のワインで。しかしながらこれもまたよし。
甲羅の中身もほじくり…
ほれほれ、どーですお兄さん
ん〜〜、し・あ・わ・せ!!
しかし、カンジャンケジャンの楽しみはここで終わらないのです。
中身の空いた甲羅に、
ごはんを入れてまぜ、
海苔で巻いて食べる!!
どんな食いしん坊が考えた食べ方なんでしょう。ブラーヴォ!٩( 'ω' )و
ミッパンチャンも大変美味しく、
満たされました!!
ソウルにはたくさんのカンジャンケジャン店がありますが、私たちが行ったのは『プロカンジャンケジャン』というお店です(なんと東京と大阪にも支店があるようです)。一見ラブホのような外見のあやしいビルですが、かなりきちんとしたレストランで、メニューに日本語表記もあるので助かりました。
いつものことですが、今回も食ざんまいの旅となりました。
Tさんと別れ、そのままタクシーで空港へ。
韓国のタクシーは明瞭会計でキャッシュレス
ソウルに来てみていちばん驚いたのが、レストランからタクシー、コンビニ、スーパー、コーヒーショップ、駅の切符販売にいたるまでかなりキャッシュレス化が進んでいること。Tさんいわく生活のほとんどがカード払いで済むため、たくさんの現金で支払うと逆にお店の人に困惑されるのだとか。
これ、キャッシュを持ち歩くのが嫌いな私にはとても便利。煩わしい外貨への換金もほとんど必要なしなので、外国人観光客にとっても助かる。
日本もこうなるといいなと思います。
空港で買った水。コンパクトで持ち運びしやすくておしゃれ!
1泊2日の弾丸旅行でしたが、かなり楽しみました。そしてたぶん太りました笑
じゃーねー!ソウル!
また来ます!