にょんまる屋のいろいろ

茨城県神栖市波崎にある飲食店【集いの場 にょんまる屋】です。うちのことだけでなく、最近気になったことや行ったところなど何でもアップします。波崎よいとこ一度はおいで!

2016年東南アジアの旅【ラオス・ルアンパバーン編 ナイトマーケット、朝市の巻】

25 - 27 / 8 / 2016


【ナイトマーケット】 

ルアンパバーンでは毎日夕方5時から夜10時頃まで、かなり大きな規模のナイトマーケットが開催されています。

ナイトマーケット好きな私は2日連続存分に楽しみました。値段はそんなに安くない印象だけど、日本で買うよりはずっと安いし、ラオスの品は珍しいのでアドレナリン出まくりでめちゃくちゃ楽しかったです。

(子供たちも立派な売り子として活躍。ギターを連取しながら客待ち。丁々発止の値段交渉もこなす。生活レベル高い!)

ラオストート)

(手縫い刺繍の小物やバッグ)


タイやマレーシアのナイトマーケットのように、食べ物と雑貨が雑多に売られているような感じではないですね。品物もきちんと並べられていて売り場も整ってる。

町のいたるところにゴミ箱があるし、ゲストハウスでは入り口で必ず靴を脱ぐ。
ラオスの人たちはとてもきれい好きな民族なんじゃないかと思いました。


【朝市】

托鉢が早朝5時半くらいに始まるラオスの朝は早い。ルアンパバーンではそのくらいの時間から、ナショナルミュージアムの横通りでこれまた賑やかな朝市が開かれています。

私も東南アジアのいろいろな朝市に行きましたが、1日で一番フレッシュな食材が揃う朝市は少し怖いところでもあります。

映画『アラジン』で王宮を抜け出したジャスミンがお忍びで一番を見学する場面がありますが、いろんなものが突然現れるのでいちいちビックリしてますよね。あの気持ちがよくわかります。


市場はこんな感じです。








(お買い物中のラオスの奥さん)


市場では何が売られているかというと…


(野菜、果物、柑橘類)


(乾物)


(デザート。これは一口サイズのココナッツパンケーキ)


(包丁など)


(焼き鳥、焼肉、焼魚)


(ソーセージ、サラダ、揚げ物などの惣菜)


(お米。もち米、うるち米、赤米などいろんな種類がある!)


(魚)


(切り身魚)


(魚は内臓も売ってる)


(蟹)


ここからはわりと生々しいです…


 
(しめたての鶏、鶏の足、豆腐、ソーセージなど)


(ニワトリ。カゴの中のは生きていて、手前のは絶命しています)


(カエル)


(芋虫?)


こういうのが道幅いっぱいまで広げて売られているので、売り物まですごい活気です。


その土地でとれた新鮮な食べ物、そしてそれをガツガツと食べる人々の姿は、爆発するように発展、もしくは元気を持続していくその国を映し出す鏡そのものだなあと思うわけです。


香港しかり、台湾しかり、ベトナムしかり、食材に究極の新鮮さを求め、ためつながめつして一つ一つしっかり吟味してから購入し、食べる人たちの生活には、地に足のついた強い底力を感じます。


食べるということは生命をいただくことだということを、スーパーですでに頭を落とされて切り身になり、きれいにパック詰めされた商品を買うのが当たり前な日本では、うっかり忘れそうになります。


マレーシアに住んでいた時、食習慣が近い中華系マレーシア人とよく買い物に行ったのですが、彼らは果物一つ買うにも触ったり、押したり、匂いを嗅いだり、じっくり眺めたり、かなりの時間をかけて選びます。


生簀から食材を選べるレストランでも、自ら水槽に手をつっこみ、色や蟹の足の肉付きなどをしっかりチェックします。


私があまりよく吟味せずにポンポン買う様子を見て、「なんできちんと選ばないの?」とよく聞かれました。


おそらく私は彼らに比べるといい食材の選び方を知らないし、買い物にそんな労力をかけることは正直面倒くさくもあったのです。


彼らはどうやってそれを身につけるの?と聞くと、「お母さんに教えてもらうんだよ。他に誰が教えてくれるの?」と逆に聞きかえされました。


「とても大事なことじゃない?食べることは生きることなんだから」


自分が食べているものを知ること、その命に感謝すること、よりよいものを選ぶ目を磨き、その方法を伝えていくこと。


それこそが「食育」というものなのかなあとぼんやり思いました。


なので、海外の朝市に子供を連れて行くことは、ショッキングなことも多いけど、きっと多くのことを学べる機会になると思います。