にょんまる屋のいろいろ

茨城県神栖市波崎にある飲食店【集いの場 にょんまる屋】です。うちのことだけでなく、最近気になったことや行ったところなど何でもアップします。波崎よいとこ一度はおいで!

2016年東南アジアの旅【ベトナム・フーコック島編】

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 2016年8月28日(日)

 

 朝10時くらいにホーチミンシティを出て、国内線空港に向かう。

今日の行き先はフーコック島

ベトナムでも注目が集まるリゾートです。

 

ホーチミンシティからフーコック島までは飛行機で約1時間。

空港でチェックインする時に行き先を聞かれたので「フーコック」と言うと、「フーウォックですね。」と言い直される。そうだったのか…!

 

フーコックはPHU QUOKと書く(ベトナム語のアクセント記号なしで)。

日本語でもネットで調べる限り「フーコック」と表記されているので完全にそう読むのだと勘ちがいしてました。

 

ちなみに「フーワック」とも聞こえる発音でした。ベトナム語の発音は本当に難しい…。

 

上昇したと思ったら下降がはじまり、あっと言う間にフーコック空港に到着。島の空港とは思えないくらいに広くてきれい(2012年に建てられたばかりのよう)。

 

個人的一人旅の鉄則『知らない土地ではエアポートタクシーを使え』にのっとり、タクシーカウンターへ直行。今回の宿はダウンタウンから離れた人里離れた場所なため、40〜50分かかるとのこと。

 

さまざまな資本が入り、開発が進んでいると聞いていたフーコック島ですが、タクシーで走ってみるとまだまだ手つかずの島という印象。しかし東南アジアはあっという間に変わってしまうから要注意な。

 

ほんとにこんなところに宿があるの?!というようなデコボコ道を走り、やっとこさ宿に着きました。

 

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 迎え出てくれたお姉さんはフレンドリーで英語がすごく上手。こじんまりしたアットホームな宿という印象。

 

そして、宿のすぐ前はもうビーチ!

 

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    これを楽しむためだけに来たのですしおすし

 

ウエルカムドリンクのビールを飲みながら聞いたお姉さんの説明によると、使う電気を100%太陽光発電でまかなっているベトナム初のホテルなのだそう(!)

 

従って0時まではおそらく大丈夫だけど、それ以降は電気がつかなくなる可能性があること、使わない時はコンセントをマメに抜いてほしいこと、WIFI接続は安定しないことなどを丁寧に説明される。

 

ここには体が溶けるくらいとことんゆっくりしに来たので、まったく問題ナシ!

 

 

部屋はコテージタイプのヴィラ。

 

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ベッドには蚊帳がついてます。

 

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         中からみるとこんな感じ、ひゃっほい!

 

バスルームは室内にあるけど屋根はない。なので雨が降ったら雨の中でシャワーを浴びることになる。ステキすぎる。フーコックはホーチミンシティと同じく南国なので、お湯が出ないのも問題ナシ。

 

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                  雨が降るとこんなふうに

 

省エネのため冷蔵庫がないので、ビールは発砲スチロールの箱の中で氷と冷やします。

 

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                     ビールと氷が入った袋を、

 

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                        この箱で冷やします。

 

そしてとにもかくにも早速海なのだ。

ビールとタオルと本を持って目の前の海へ。

 

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                  しかしこの頃まだ真っ黒

 

ビーチに下りるとシーカヤックがあったので借りることにする。お兄さんがカヤックをビーチまで運んできて一言 ”Enjoy!” 。それで終わり。乗り方とか行っちゃいけないとことかの説明は一切ナシ。東南アジアはどこでもそうなんだけど。これに慣れてしまうと、日本でアウトドアアクティビティをするとき、よく言えばその丁寧さ、親切さをかえって過保護に感じてしまったりする。

 

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   とりあえず向こうに見える島までいってみます

 

曇り空なのでわかりにくいけどとってもきれいな海。

 

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                漕いでひるね漕いでひるね

 

1時間ほど乗ったら疲れたのでビーチに戻ってビールを飲みながら本を読む。

今回読んでるのはJ.オースティン『高慢と偏見』(小尾美佐訳)。人生とはこれ喜劇なり。おもしろくて時間を忘れて読んでしまい、気づいたら夕暮れになってました。

 

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             砂だらけの足は甕の水で流します。

 

 

シャワーを浴びて少し部屋で仮眠を取り、お腹がすいて目が醒める。そろそろ夕食の時間。夕食はフロントのあるロビーのテラスで取ります。

 

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イカと野菜の炒め物のプレート。ベトナムは米もおいしい。少し日本米に近い

 

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宿泊者が集まるロビー。ギターやビリヤードもあります。

 

ここの従業員はとってもフレンドリーで英語もうまい。ベトナム語を教えてもらったり、宿で飼ってる犬たちを紹介してもらったりして楽しく食事ができました。

 

ワインを3杯くらい飲んだら急激に眠たくなったので21時くらいにベッドへ。波の音と虫やカエルの鳴き声しか聞こえない。こんな時間に寝るのなんてずいぶん久しぶりな気がする。寝る前に心ゆくまで本を読んだり、早めに寝ることが出来るのも一人旅の醍醐味です。

 

 

そして翌朝。6時くらいに起きてしまったので朝食まで砂浜を散歩。

 

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                                 お掃除中

 

犬も起きてる。

 

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ここでは犬たちも大事な家族。とても大事にされています。

 

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           自由で、のびのびしてて、幸せそう。

 

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  「トカゲやカエルも共に生きる仲間ですから」

 

7時になると朝食がはじまる。

 

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 朝食メニュー。この中から好きな組み合わせを選ぶ。

 

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目玉焼き、サラダ、パン、ライムジュースをチョイス。

 

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目玉焼きに添えられた胡椒が本当においしい!聞いたらフーコック島で取れたものでとてもフレッシュなのだとか。お店で使うのと、食いしん坊な友人へのお土産に少し買いました。

 

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                    海を見ながらの朝食は最高。

 

午後のフライトに間に合うよう10時に荷物をまとめてチェックアウト。雲行きが怪しいなーと思っていたらやはり雨が降ってきた。

 

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南国っぽい雨。地面に転がってるのはココナッツの実。

 

宿で開いているヨガ教室の先生を街中まで送っていくついでに私を空港まで乗せていってくれました。デンマーク人のヨガの先生は東南アジアのいろいろなところで短期滞在しながらヨガを教えているそう。私も受ければよかったなー。みんなでワイワイ喋っているうちに空港に着く。

 

宿の従業員であるドライバーさんは自分の職場とゲストを本当に愛していて、そんな自分はとても幸せだと言っていた。

 

「だから、必ずまた来てくださいね」

 

うん、絶対来ます!

 

とゆーわけで、本当に素晴らしい宿でした。ゆっくりしたい人には特におすすめです。東南アジアの人は子供にとても優しいので、お子さん連れでも◎。

 

BAMBOO COTTAGE

http://www.bamboophuquoc.com/

 

 

この後は一旦ホーチミンに戻り、翌日朝に台北に向かいます。旅も終盤に近づきつつ次回台北編に続きます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【完全版】「にょんまる」って何? 〜にょんまる屋の名の由来〜

こんにちは。フリーメーソン土合支部のアジト、にょんまる屋です。

 

近頃グッと寒くなりましたね。魚や根菜がみずみずしくおいしくなる季節がやってきましたね。

 

あと、冬といえばみんなでワイワイ楽しい鍋!

にょんまる屋では数種の鍋をご用意しています。

 

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もはや看板メニューといえるくらい人気のモツ鍋や、

 

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                         トムヤムクン鍋も!

 

豆乳鍋やキムチ鍋(締めにごはん+ゴルゴンゾーラのリゾットが激うま!)もあります。

どれもおいしいのでぜひ一度お試しくださいね(^ω^)

 

 

ところで、にょんまる屋が開店してから早くも1年半がすぎたわけなのですが、お客様に聞かれる質問の多さダントツ1位がこれです。

 

「にょんまる」って何

(゚ω゚)??

 

 

そーですよね、ソースですよね。

うまい焼きそばはやはりソースですよね。

 

「にょんまる」とは何かを語るには、にょんまる屋を運営する長谷川家についてまず語らなければなりますまい。

  

と、いうわけでまずはそのメンバー紹介をさせていただきます。

 

 

 にょんまる屋のわりかし自己主張の激しい仲間たち紹介

 

  ママ

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 母ミサエ

料理好きが高じて齢60にしてにょんまる屋を立ち上げる。横になったら1秒で寝ることができる神業の持ち主。髪型が似ているせいで、娘たちからは「おナス」と呼ばれている。家族内の呼び名は「おかあ」もしくは「おかやん」。歌がわりとうまい。名実ともに長谷川家の首領(ドン)。

 

にょんまる

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(※SNS顔出し厳禁のため、似顔絵にて失礼します)

いちおうにょんまる屋の看板娘(ということになっている)であり、ホール担当。「にょんまる屋」という名前はこの者の家族内呼び名から名付けられた。

でんぱ組inc. と日常系アニメをこよなく愛すオタク女子(自認)。特技は身近な人のモノマネとヲタ芸。長谷川家の次女。好きな食べ物はパン。嫌いなものはきゅうり。

 

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 わりかし重症な放浪癖のある長谷川家の長女。2016年の4月までマレーシアに居住。ベトナムが大好き。

趣味は一人旅、食べ歩き、飲み歩き、本読み、魚をおろすこと(しかし生きてる魚は触れない)。得意料理は、今まで食べ歩いたもののすべての記憶を総動員してつくる東南アジア料理。ベッドのまわりは本だらけで文字通り本に埋もれて寝ている。家族内の呼び名はお姉ちゃん。

 

お父

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(有)丸修工業代表であり、長谷川家の父。カラオケを得意とし、ギターもいちおう弾けたりする。『DREAM』という曲を書き下ろしたこともある(夜中に曲が ”下りてきた”らしい)作曲家の一面も持つ。

自ら「おとう」と名乗ることで家族内の呼び名を獲得する。またの名を口コミ王。現在はポケモンGOに絶賛どハマり中。

 

たろう

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長谷川家の最重要キャストであるところのビーグル犬。今年16歳。放蕩ドラ娘の姉が10代のアメリカ留学の際地元のペットショップにて出会い、日本に持ち帰る。血統書にはカンザス州出身と書いてあるが、英語はまったく話せない。スヌーピーのマネをして何かカキモノをしようとするが、最近はスランプ続きのもよう。

 

何を隠そう、「にょんまる」というあだ名の鍵はこいつにあるのです。

 

 

人はかわいいと思うものにいくつもの、そして時には何の脈略もないあだ名をつけるものだが、このたろうも例外ではなく、かつてはなぜか『にょんにょん』と呼ばれていた(ちなみに現在はピピ山)。そして共に住む妹・まりのあだ名も、にょんにょん+まりで「にょんまり」からより呼びやすい「にょんまる」へといつしか変化していった(姉はにょんおね)。

 

以降すでに15年来の家族内あだ名となった「にょんまる」がホストを務める店ということで、店の名が「にょんまる屋」となったのでした〜〜。

 

 

おわり☆

 

 

………………………。

 

 

 

 

………………………………………。

 

 

 

 

というだけの話です。

本当にくだらなくて申し訳ございません。

m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

↑家族全員で謝罪(たろう含む)

 

 

これからは「チャンドラーの小説の登場人物からとった」ということにしておきたいとおもいます。あのハードボイルドな小説に「にょんまる」なんてやつが出てきたら一瞬にして緊張感がなくなりそうです。007シリーズでもいいですね。

 

007 にょんまるより愛をこめて』(1963)

『007 にょんまるは二度死ぬ』(1967)

『007 ニョンマル・イズ・ノット・イナフ』(1999)

 

 

ちなみに我が家には東京に住んでいる弟もおり、楽器に詳しい彼が帰省の際電子ドラムやギター、アンプなどを調整してくれています(弟の他は誰もできない)。

 

まあ、まとめると「にょんまる」という言葉に意味なんかまったくないということです。意味含有率ゼロ!ノーミーニング、ゼログラビティ!

 

ということで、「にょんまる屋」をこれからもよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新メニュー登場!

 

 

こんばんは、にょんまる姉です。

 

この度念願の新メニューが完成いたしましたので、つつしんでご報告させていただきます。

 

その新メニューとは!!

 

 

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みんな大好きナシゴレン

 

と、

 

こちらはビーフンバージョンの、

 

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(*現在ビーフンゴレンには目玉焼きはのせていませんが、ご希望でしたらその旨お伝えください!)

 

ビーフンゴレン

 

の以上2種類です(^ω^)

 

『ゴレン=goreng』とは「炒める、揚げる、混ぜ合わせる」といった意味を持つマレー語およびインドネシア語で、マレーシア🇲🇾、シンガポール🇸🇬、インドネシアあたりでは1日になんだかんだ最低5回は聞くよね?というくらい非常にポピュラーな単語です。

 

何を『ゴレン』するかで料理名がかわります。

たとえば『ナシ=米』なので、ナシゴレンは炒めた米、いわゆるチャーハン。日本でもよく知られるミーゴレンは『ミー=麺』、つまるところ焼きそばです。そしてミーゴレンには一般的に小麦粉麺を使用します。

 

麺系の『ゴレン料理』では、私は断然小麦粉麺より軽くてお腹にたまりすぎないビーフン派。

 

ナシゴレン、ビーフンゴレンともに、私がマレーシアで通いつめた思い出の店の味を再現しています。その店は会社のすぐ近くにあるママッ(インド系イスラム教徒の経営するレストラン)だったので完全ハラールですが、より旨味とコクを出すためににょんまる屋では豚肉を使用しています。そして、当然ナシゴレンジャスミン米!

そして現地のものは通常パーム油タップリのコテコテですが、美味しさを損なわない程度に油の量は減らし、また化学調味料も使用していません。

 

 ランチに行くと新参管理職の私(しかも外国人)を”Hi, Boss!”といつも笑顔で迎えてくれた、あのインド人たちのことを思いながら作りました。

 

食べているとまわりにわらわらと5、6人集まってきて「コンニチハ!」「スパイシーフードは大丈夫なのか?!」「ビジネスの調子はどうだ?」「ムトゥ踊るマハラジャは知っているか?!」と口々に囃し立てる、あのにぎやかな人たち。

 

 

カンカンカンッ!とフライパンを鳴らして作ってる横にへばりついてジーッと観察し、作り方を聞いたりメモしたりしてて『おたくのボスはうちで働くつもりなのか?!』と部下が聞かれたこともあったり。休みが取れたら、またみんなに会いに行きたいなあ。

 

すっきりとした辛さでおつまみにもなるナシゴレンとビーフンゴレン。半熟のサニーサイドアップの黄身をくずしながら食べるのがまたおつ!

 

ぜひ一度お試しください❤️

 

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昨年のディパワリ(ヒンズー教徒の新年)。ホームパーティに友人が招いてくれた。みんな本当に大好き!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クレジットカードが使えるようになりました!

2016年10月4日 火曜日

こんにちは。にょんまる屋です。


多数お問い合わせを頂いていたクレジットカード支払いがようやく可能になりました!





ご利用いただけるカードは以下3種類です:

*VISA
*MASTER
*AMERICAN EXPRESS


レシートはお客様のSMSかEメールにお送りすることができますので、その旨お伝えください(紙での領収書は引き続き発行可能です)。


みなさまのご利用お待ちしております!



集いの場   にょんまる屋

ソウルで弾丸くいだおれ

2016年10月2日(日)

 
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駐在している友人に会うため、1泊2日のスケジュールで韓国・ソウルにやってきました。韓国に来るのはじつに約15年ぶり。そして全世界でそうであるように、ここでもとにかく食べるのだー!
 
 
昼前成田初のイースター航空に乗り、ソウルの仁川(インチョン)空港に着いたのが15時くらい。以前来た時はおそらく金浦(キンポ)空港だったはずだから、仁川空港を利用するのは初めて。とにかくキレイででかい!
 
 
ソウルは雨だった
 
 
とりあえずいくらかの現地通貨を下ろした後、迷わずエアポートタクシーに飛び乗る。65000ウォン。
 
 友人とは私が宿泊するゲストハウスのロビーで17時半に待ち合わせることになっています。
 
 
仁川空港からゲストハウスのある明洞(ミョンドン)までは1時間ちょっと。この日は一日中雨が降っていたため、道路はものすごく混んでいた。
 
 タクシー運転手のMr. Leeというオジサンは私が英語を話すと分かると、いかに自分のビジネスが忙しいか、ホテルをいくつも持っていて自ら運転手もやり、24時間客からの電話がなるため、「寝る時間もないんだよね〜」とドヤり続ける。
 
 睡眠時間が短かったため眠くて仕方ない私は、李オジサンの話を「忙しいうちが華といいますからねェ〜」などと適当な相槌を打ちながらやり過ごし、うっかり眠ってしまわないように窓の景色をじっと眺める。ソウルには山がある。そして川がある。
 
オジサンの運転はかなり荒く、しばしば隣のバスや車に擦ってしまうんじゃないかと何度もヒヤヒヤした。
 
 
ゲストハウスはサンフランシスコの有名なやつのような坂の途中にありました。タクシーはカードで払えてサインレス。ソウルすげえ。
 
簡素なチェックインを済ませて部屋に荷物を置くともう17時前。軽くシャワーを浴びてしばらくすると友人のTさんから着いたとの連絡がくる。
 
ロビーに下りてTさんと3カ月ぶりくらいの再会。Tさんとは別の知り合い経由でマレーシアで知り合ったのですが、さらに別の友人を含めた3人で『居酒屋紀行』という飲みサークルを結成し、マレーシアや東京でしばしば飲んでいた。
幼少期を香港で過ごしたTさんはどこでも身軽に一人で出かけ、SUPやサーフィン、家族とのキャンプなんかもこなす、めちゃくちゃアクティブな酒飲みだ。
 
この度Tさんがソウルに異動になったので、定例会をソウルで行おうという趣向なのである。居酒屋紀行とはいわば「全世界で飲み会サークル」なのだが、場所変わってもやるこた一つ、土地土地のおいしいものを食べながらひたすら酒を飲むことなのである。
 
今夜はTさんの提案で、立ち食いカルビを食べさせてくれるお店に行くことに。ソウルの超人気店だとか。
 
JRっぽい駅のサイン
 
 
 
明洞駅から電車にのり、ナントカという駅(後述しますが、韓国の地下鉄を覚えるのは非常に難しい…)で下りて歩く。ソウルは坂の多い都市で、メインストリートの脇道には結構急な坂がたくさん。
 
 
 
円山町みたいな一角に
 
 
 
 あったー!
 
 
ドラム缶の上に焼き網を置いて、確かにみんな骨つきカルビを立ち食いしてる。
 
しかし、人気店のはずなのに客がまばら…。すると店のおばちゃんが寄ってきて、「肉がもうないから終わり」というようなことをにべもなくおっしゃる。
 
 がーん…!
 
 
仕方ないので人様の食べ残しのみ撮影。うまそう…
 
 
気をとりなおしてさらに電車で学生街のようなところに異動し、韓国に来たなら!のサムギョプサルを食べることに。
 
 
辛いサムギョプサル。肉がしっかりしててうまー!
 
 
肉を巻くのはちょっと変わった葉っぱ
 
 
ユッケ
 
 
ケランチム(韓国の茶碗蒸し)。大好き!
 
 
あー、おいしかった。しかし、これだけで満足するわけにはいくまい。
 
 場所をソウルいち外国人や多国籍料理店が集まっているという梨泰院(イテウォン)に移し、セカンドラウンドへ。
 
 
梨泰院の街並み。おしゃれですな
 
 
Tさんの提案でおしゃれなマッコリバーへ。
 
マッコリがピッチャーに入ってきます。とうもろこしか五穀のようなマッコリだと思うけど、なんだか忘れてしまった…
 
 
 
ここで食べたのは、
 
 

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韓国のおでん。すべて具が串にささっていて、練り物多し。スープはあっさり優しい味。
 
 
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 キムチとルッコラのチヂミ
  
 
 
 ソウルでの外食の値段は東京と同じくらい。Tさんいわく、すべてのメニューの量が多いから一人で食べられるところがあまりないし、実際韓国の人が一人で外食しているところはほとんど見かけないらしい。これは他のアジアの国々にも共通することで、こういった状況に出くわすたび、気が向いたときに一人でふらっと飲みに行ったり、ごはんを食べることを奇異ととられない東京のありがたみを感じる。
 
 
 
そしていまこの瞬間われわれはとにかく腹がいっぱい。なので、腹ごなしに散歩しつつ近くのシガーバーへ移動する。葉巻初体験。
 
 
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        移動途中で見えたソウルタワー。きれい。
 
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          このBURNというシガーバーにて、
 
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 葉巻なんぞふかしてみたわけですがまったく似合ってない
 
 
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                      Glenlivet 15年と
 
 
ちなみに私にとって葉巻と言えばこの人。
 
 
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 (エルネスト・チェ・ゲバラ
 
 
話もはずみ、いい気分で明洞のタクシーで帰りました(╹◡╹)
 
 
 
次の日の朝☀️
 
10時半にTさんと明洞で待ち合わせ。
 
 
ふと気づいたのが、ソウルにはコーヒー屋さんがめちゃくちゃ多い。
 
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      キオスクスタンドにもコーヒーマシンが
 
少し待ってる間に近くのコンビニも偵察。
 
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日本のセブンイレブンくらいソウル中で見るコンビニ。繁華街にはテラスのある店舗もあり、夜は外国人が店内で購入したお酒やおつまみを楽しんでました。コンビニ飲み、ありかも…合理的!
 
 
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                ツナマヨおにぎり🍙発見
 
 
合流したTさんに聞いたところ、やはり韓国の人はよくコーヒーを飲むのだとか。なるほど、このコーヒーショップの多さも納得。
 
 
そして今日はこれからブランチに参鶏湯を食べに行きます。
 
 
10分ほどタクシーに乗り参鶏湯がおいしいと評判のお店へ。
 
 
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         うわさの土俗村参鶏湯
 
 
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      11時ですでにこの行列。さすが超有名店!
 
 
 
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 日焼けを嫌がる韓国や中国人観光客たちのための日傘も完備。さすがっす!
 
 
すごい列でしたが、待つこと1時間弱程度でした。店内が広いし、メニューが参鶏湯のみなのでさくさく進みます。
 
 
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 参鶏湯の食べ方の説明(日本語あり)を読みながらテーブルの上のキムチとオイキムチをつまむ。キムチのおいしさだけで、このお店が人気なのがわかります。
 
 
そしてついに…、
 
 
キタキタッ!٩( 'ω' )و
 
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                めちゃくちゃいい香り!
 
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                        アップでもどうぞ
 
 
じっくり煮込んだスープが前日飲み過ぎで疲れた胃にじわーっと染みわたる…
 
 
お母さーーん!!』
(と叫びたくなる味)
 
 
 
もち米をお腹に詰め込んだ丸ごとの鶏を、高麗人蔘、なつめ、にんにく、栗、などと一緒に煮込んだ参鶏湯。優しい味で、一口ごとにふだん酷使しまくっている内臓が喜んでいるのがわかります。
 
 
箸で崩れるくらいにホロホロになった身は煎り塩コショウをつけていただきます。
 
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                     こんな感じで
 
 
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もちろんソジュ(韓国焼酎)も飲んじゃいます。ストレート、もしくはビールと混ぜて
 
 
いや〜、参鶏湯やばいです。ソウル行ったら絶対食べましょう。
 
 
この後タクシーでソウルの合羽橋のような道具街に行き、ご飯の器を買いました。一つ300円。これに入ってると2割増しくらいに美味しそうにみえます。
 
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                にょんまる屋で使ってます
 
 
腹ごなしに近くをぶらぶらしていると、商店街に辿りつきました。
 
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         真っ赤な唐辛子。アジアっぽい光景。
 
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                           漬け物屋さん
 
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                      お米、粉、お餅屋さん
 
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                          お団子と蒸しパン
 
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                                  豚足
 
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                            商店街のネコ
 
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          トラックの荷台で麺を打つおじさん
 
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                    粒がちいさめのにんにく
 
 
こうしてる間に日も暮れてきたので、いよいよ本日のメインイベントに突入します。そのメインイベントとはこちら!
 
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カンジャンケジャン!!
 
カンジャンケジャンとは、新鮮な生のワタリガニを醤油ダレに付けて熟成させた韓国料理です。
 
ソウルに渡ったTさんに一度この写真を送りつけられてからというもの、夢にまで見るほどこの蟹をお慕い申し上げてきました。これを食さぬかぎり日本には帰れません!
 
 
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            ごらんくださいこのツヤツヤの卵…
 
それではさっそく
いただきまーす!
 
 
………うっ、
 
 
………………うっ、
 
 
 
……………………うまい。。。
 
 
に決まってるー!!!!
 
 
 
生なのに全然生臭くない。トロリと冷たい身はうっとりするほど甘く、濃厚な卵の旨みにお酒が進む進む。
 
 
日本人感覚では熱燗が欲しいところでしたが、なかったので白のワインで。しかしながらこれもまたよし。
 
 
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                   甲羅の中身もほじくり…
 
 
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              ほれほれ、どーですお兄さん
 
 
ん〜〜、し・あ・わ・せ!!
 
 
しかし、カンジャンケジャンの楽しみはここで終わらないのです。
 
 
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                  中身の空いた甲羅に、
 
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                       ごはんを入れてまぜ、
 
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                     海苔で巻いて食べる!!
 
 
どんな食いしん坊が考えた食べ方なんでしょう。ブラーヴォ!٩( 'ω' )و
 
 
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             ミッパンチャンも大変美味しく、
 
 
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                        満たされました!!
 
ソウルにはたくさんのカンジャンケジャン店がありますが、私たちが行ったのは『プロカンジャンケジャン』というお店です(なんと東京と大阪にも支店があるようです)。一見ラブホのような外見のあやしいビルですが、かなりきちんとしたレストランで、メニューに日本語表記もあるので助かりました。
 
 
いつものことですが、今回も食ざんまいの旅となりました。
 
 
Tさんと別れ、そのままタクシーで空港へ。
 
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 韓国のタクシーは明瞭会計でキャッシュレス
 
ソウルに来てみていちばん驚いたのが、レストランからタクシー、コンビニ、スーパー、コーヒーショップ、駅の切符販売にいたるまでかなりキャッシュレス化が進んでいること。Tさんいわく生活のほとんどがカード払いで済むため、たくさんの現金で支払うと逆にお店の人に困惑されるのだとか。
 
 
これ、キャッシュを持ち歩くのが嫌いな私にはとても便利。煩わしい外貨への換金もほとんど必要なしなので、外国人観光客にとっても助かる。
 
 
日本もこうなるといいなと思います。
 
 
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空港で買った水。コンパクトで持ち運びしやすくておしゃれ!
 
 
1泊2日の弾丸旅行でしたが、かなり楽しみました。そしてたぶん太りました笑
 
じゃーねー!ソウル!
また来ます!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

にょんまる屋のハロウィン!

にょんまる屋、今日からハロウィン仕様です。
ハロウィンというよりどっちかというと、メキシコの「死者の日」(DÍa de  muertos)をイメージして作りました。

日本のお盆に当たるイベントですが、あちらの「死者の日」はとにかくにぎやか!
(007 SPECTREはこのパレードのシーンで始まりますね)

街中がカラフルなガイコツに溢れ、死者の魂を盛大に迎えるこのメキシコ発祥のイベント。

メキシコの土着信仰によれば死は忌み恐れるものではなく、生きている者にとってはむしろ親しむべき存在なのだそうで、「生」と「死」が混雑する思想から生まれたアートや文学がのちにシュルレアリスム(いわゆる"シュールなもの")としてヨーロッパをはじめ世界に紹介され、受け入れられていったという経緯があります。

しめやかに魂を迎えて送り出すお盆にも日本ならではの知恵がつまっているし、いろんなことを学んだり発見したりしながら(それが失礼でない限り)他国のお祭りにのっかるのもまた悪くないのではないかと思います。



2016年東南アジアの旅【ベトナムホーチミン編 ただいま!の巻】

27/ 8 / 2016
*為替レート  1ベトナムドン = 0.005円
                        1USD = 112.7円
*ルート          ルアンパバーンバンコク ホーチミン

今現在ラオスルアンパバーンからホーチミンシティは直航便がないので、一旦バンコクに戻って乗り換えをします。


ルアンパバーン16:30発でホーチミンに着いたのは21:30。21:30と言えども空港の外には人がいっぱい!テト(ベトナムのお正月)でもないのに…
例のごとくエアポートタクシーでホテルへ。22万ドン。


ホテル
ホーチミンシティのベンタイン市場に近いホテル。大通りに面しているので夜出歩いても大丈夫で、多方面にアクセスがよく、スタッフが親切なところが気に入っています。


Platinum Hotel



たべもの
朝にルアンパバーンでお粥を食べて以来何も口にしていなかったので、とにかく腹が、腹が死ぬほど減っているのだ!

チェックインしてまたもや荷物を部屋にほうり投げるなり近くのベンタイン市場へ。


シーフード

ベンタイン市場ホーチミンシティの有名な観光地ですが、その場外にいつもいくレストラン(といっても屋根はテント)があります。


ベンタイン市場場外。10時半でもこの人出!




















このレストラン。店の名前を知らないのですが、日本人もよく見ます


店外に生きた食材が置かれているので、何をどれくらい、どんな調理法で食べたいかを指定します。

食材は、蟹、貝、海老、そして。


亀やカエルも


観光地なので値段は高めですが、ここのシーフードは絶品!

店員が執拗に勧めてくるので、今回は海老を塩焼きにしてもらうことに。1人前を半分にしてもらいます。

さっきまでめちゃくちゃ跳ねてた海老


ビアサイゴンを飲みながらしばし待つと。  

じゃーん

何も言わなくてもきれいなお姉さんが皮をむいてくれます。蟹も全部足を割ってくれる。


海老は大ぶりでぷりぷりしてて、とっても甘い!鮮度がいい食材ってこうも違うんだな。青唐辛子のきいたレモンチリソースがこれまたよく合います。


バインセオ

あとは、ベトナムに来たら必ず!のバインセオ。


ココナッツミルクを混ぜて焼いた米粉の生地の中に、炒めた肉ともやしが入っているベトナムパンケーキ。付け合わせのハーブや野菜と一緒にヌクマムという甘酢タレにつけて食べます。にょんまる屋でもやりたいのですが、この生地を作るのが本当難しいので日々練習中です。


この日は一人だったのでこれしか食べられなかったけど、生春巻など以外にここで食べられる料理は、


花咲蟹!うまい!

ホッ・ビン・ロン。かえりかけ、孵化する直前のアヒルの卵。これだけは私、食べられません…

など、たくさんのメニューの中から選べます。


バインヨー

ホーチミンはハムギー通りにニューラン(Nhu Lan)という老舗ベーカリーがあります。今年1月にきた時にたまたま見つけたのですがなんと創業50年だとか!

バインミーベトナムのサンドイッチ)、パン、生春巻など各種惣菜、肉やハム類、スムージー、お菓子などとにかくいろんなものが売っているのですが、前回買ってみてその美味しさに絶句したバインヨーを買いました。私にとってのホーチミンの定番になりつつあります。


バインヨー。笹の葉?にくるまれてます

中はこんな感じ

プルプルした食感のお餅に肉まんの中身みたいなのが入ってて死ぬほど美味!


バインミーベトナムサンドイッチ)

外側がカリッと、中はフワフワで軽いこのパンがベトナムならではなので、これもベトナムに来たら必ず食べるという決まりになってます。

お店によって具材や味が結構違うので、お気に入りを見つけるのも楽しい。
ニューランにほど近い路上のバインミー屋さんのが好みでよく買います。

具はミートパテ、玉ねぎ、大根と人参のなます、チキンハム、パクチー、唐辛子。このバインミーは比較的あっさりしていますが、その場で炭火でパンを温めてくれるところ、目玉焼きを焼いて挟んでくれるところ、チリソースが入って辛い味のもの、などいろいろなパターンがあります。

バインミー 15000ドン

パンがサクサクして香ばしくてうまい!

バインミーの屋台。街の至る所にあります

その場で卵を焼いて挟んでくれるところも


◆フォー

日本にいてもフォーは食べられますが、乾燥麺しか売っていないため、ベトナムで食べるやつとはまたちょっと違います。現地では生麺を使っているので、九州のうどんのように口当たりが柔らかくてフワフワしています。

今回食べたのは、ホテルの隣のレストランのフォー・ボー(牛肉のフォー)。



あっさりしたスープにコショウがたくさんかかっていて、おいしかった。


フォーは今まで何度も食べたけれど、冬の明け方のハノイで、唐辛子をたくさん入れて鼻をすすりながら食べた屋台のフォーの味が忘れられない。胃に優しいし、身体の芯から温まってポカポカする。おばちゃんが入れてくれるあったかいベトナム茶もおいしい。


◆フォー・クオン

フォー・クオンは、フォーのもととなる蒸した米粉のクレープに牛肉や野菜などを巻いて食べる料理です。

ハノイにはフォー・クオンで有名なお店があり、私もそこで食べたのですが、ぺろぺろつるん、とした皮がとてもおいしく、また食べたいなーと思っていたところ、ホーチミンシティでも見つけました。


一番右の長細いやつがフォー・クオン

WRAP & ROLLというベトナム春巻のチェーン店の「北ベトナム春巻セット」のようなセットに入っていました。揚げ春巻、蒸し春巻、フォー・クオンの3点セット。私の好きな春巻ばっかり!
私は断然、生春巻よりもちもちの蒸し春巻派。


ベンタイン市場の食堂にもあった!


こんなのもたべた。透明な餅の中に芝海老のようなカリカリした食感の小さなエビが入ってる。


◆チェー

ベトナムのかき氷。グラスの中にゼリーや湯で豆が入った状態で陳列されていて、好きなものを選ぶとそれに牛肉と氷を入れてくれます。甘すぎなくて、暑いホーチミンで食べると最高。

カラフルなチェー。これに氷と牛乳を入れてかき氷に。


ベトナムコーヒー

今やブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー産地となったベトナム。街のいたるところにカフェがあり、一日中みんなが気軽にコーヒーを楽しんでいます。朝や昼にカフェでのんびりしてるのは、私が見るかぎり圧倒的に男性が多い…
ベトナムの女の人は働き者だからかなあ。

これはちょっといいカフェで。ベトナムコーヒーはとても濃いのでコンデンスミルクや砂糖をたくさん入れて飲みます。お店によっては口直しのお茶も一緒に持ってきてくれる。


バケツをひっくり返したようなスコールを眺めながら飲むベトナムコーヒーは格別。ベトナムにいる喜びを噛みしめる瞬間!



カエルやらカメやらネズミやら犬やら、ベトナムの人はとにかくなんでも食べる。ので、ベトナムハラール食事情はどうなっているのかがずっと気になっていました。マレーシアのイスラム教徒の友人たちが「ベトナムハラールが行き届いてなさそうだから怖い」と言うのを何度か聞いていたからです。


そしたら、今回ついに見つけました。ベンタイン市場外の一路地ですが、ハラール料理やムスリムファッションの店が集まるムスリムストリート。

路地の入り口。


PHO MUSLIM(ムスリム向けのフォー)と書いあります。


マレーシア人向けの料理店。「1 MALAYSIA(サトゥ・マレーシア、他民族の融和を願うマレーシアのスローガン)」も掲げています。ナシ・レマ、ナシ・ビリヤニ、ロティ・チャナイ、ミーゴレンママッ、ナシゴレンなど、マレーシア料理がたくさん。これなら安心だね!


Selamat Datang(=いらっしゃいませ)とマレー語が書かれた店。マレーシア人観光客の多さがうかがえます。

トナムは衣料品・縫製品のクオリティが高く 値段も安いので、バジュ・クルン(マレー人女性の伝統衣装)やヒジャブ(髪を隠すスカーフ)なんかをみんなまとめ買いしていそう。


東京には新大久保にこのようなイスラム街があります。日本にいるとなかなか気づけないことですが、イスラム教徒や菜食主義(中国語では素食といいますね)の人たちでもその国の料理を含めた文化を安心して楽しめる環境があるということは、とても大事なことだなあと感じます。食べ物だけでなく、イスラム教徒にはお祈り前に顔や身体を洗える水場のついた男女別の礼拝室も必要なのですが、どこの国もこちらはなかなか整備が難しいようですね。


わかりやすい説明だと「豚肉を食べてはいけない」「アルコールを飲んではいけない」というのがありますが、厳密にはハラールは「イスラム法上で許されたもの」と言う意味で、食べ物(薬など口にするもの全般)に関しては食材から調理、運送までが細かく規定されていています。また、食べ物だけでなく身につけるものに対しても同様に規定があります。


興味のある方は下記NPO法人日本アジアハラール協会さんのサイトを見てみてください。マレーシアにいるときは私もよく参考にさせていただきました。知らないことばかりで、「へぇー!」という発見がたくさん。



日本人街
市内の中心部にあたるドンコイ通りからゆっくり歩いて10分くらいのレタントン通りにホーチミン・シティの日本人街があります。どんな感じなのか見に行ってみました。

いくつかあるうちの日本人街への入り口の一つ。迷路のように入り組んだスナック街といった雰囲気。

鶏笑という焼鳥屋さん

博多豚骨ラーメン屋さん

定食屋さん

ガールズバーやらスナックがたくさん

そして、個人的にホーチミンでおすすめの日本食屋さんは「餃子の帝王」。
ここのの餃子は胡椒がきいててなんだかとても好きです。
丸亀製麺は潰れてしまったみたいで…
残念!


ホーチミン・シティで一番好きな場所。とくに市内でもっとも格式あるホテルの一つ、マジェスティック・ホテルのバーから眺めるサイゴン川の夕暮れが素敵です。

今回は夕方に行ける時間がなかったので、朝食を物色しがてら散歩に。ホテルからベンタイン市場のロータリーを抜けてハムギ通りをまっすぐ行った突き当たり。
朝のサイゴン川はキラキラしててこれはまたこれでいいなあ、と思ったのでした。





ちなみに下は朝9時すぎのトンドウックタン通りを撮影したもの。バイクの数がすごすぎて中々渡れない…。
これぞベトナム




ホーチミン・シティまとめ
ホーチミン・シティに来るのは約半年ぶりでしたが、驚いたのは初めて来た1年前より確実に英語を話せる人が増えてる!と感じたこと。もちろん、たまたまそういう人に当たっただけなのかも知れないけど、初めて来た時は「ベトナム英語通じないなあー」と思ったのに、今回は空港、タクシー、ホテル、屋台、飲食店、どこに行ってもまったく不便を感じませんでした。

これが爆発的に成長している都市の底力なのか、この国の英語教育への力の入れようなのか、ベトナム人の器用さゆえなのかは分からないけど、少なくともクアラルンプールやバンコクと並んでホーチミン・シティは「東南アジアで英語が通じる都市」と言ってもすでに過言ではないと思います(シンガポールとマニラは除きます)。


そして現在ホーチミン・シティではベトナム初の地下鉄を建設中。


「(この工事は)ホーチミン市人民委員会都市鉄道管理機構の発注を受け、清水建設株式会社と前田建設工業株式会社の共同企業体(JV)が受注したもの。受注金額は約232億円、契約工期は54カ月と発表されています」
ーーTRI MARKET 『ホーチミンのど真ん中で「ベトナム – 日本」の看板、そのワケは? 変わるベトナム都市部の交通インフラ』より



街中にはこんな看板も。完成は2020年予定。

完成予想図。ホーム広い!

1年前といえないスピードでどんどん変化するホーチミン・シティ。ことあるごとに遊びに行って、その姿をできる限りずっと見ていきたい。



以上、長々とホーチミン・シティレポートでした。

次回はベトナムフーコック島編に続きます!ここもめっちゃよかったぞ!